夢の続きで逢えたら
「それで、どうなんだ?大丈夫なのか?」
「大丈夫って?」
僕が気持ち悪さに目を覚ますと、
詩野と大輔が小声で何かを話していた。
どうやら浩二は眠っているようだ。
僕はうつぶせのまま、
その会話だけに意識を集中させた。
「大丈夫ってお前、ひとつしかないだろ」
「わかってるわよ…」
すごく悲しい声で詩野が答えた。
「病院にはまだ行ってるのか?」
「行ってるわ」
「頻度は?」
「二、三ヶ月に一回。定期検査で」
「それでも昔に比べればだいぶ減ったな」
「そうね」
病院?
定期検査?
なんのことだ?
僕は、二人の会話をさらに注意深く聞いた。
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