夢の続きで逢えたら
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居酒屋で真実を知った僕は、
次の日の夕方、浩二を公園へ呼び出した。
この日の空も相変わらずの雨だったが、
詩野とそうしたように、僕らはお尻の部分の水滴を手で掃い、
噴水を囲む石段に座った。
「知ってたの?」
「なんだよ?」
二日酔いの頭を抱えながら、
まだアルコールの抜けきっていない浩二が僕に尋ねた。
「詩野の病気のこと」
「あぁ…。ごめん知ってた」
「大輔から?」
「そうだよ。お前がこの前居酒屋からここに向かったあと、聞いたんだよ」
「そうなんだ」
「うん」
僕らの間に流れる空気を察したかのように、
それまで元気の良かった噴水が急に止まった。
「どこまで聞いたの?」
「どこまでって?」
「もっと詳しく教えてくれよ」――――
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