その手で溶かして

「携帯、嫌いだったりする?」



「好きではないな。嫌いというよりは苦手。」



「やっぱり。真雪は機械系のものが好きじゃない気がしたんだ。」



ほんの少し接しただけで、そんなことまでわかってしまうなんて……



遠藤君は洞察力にたけている人間なのだろう。



「俺は機械は大好きだけど、携帯は苦手なんだ。」



「どうして携帯だけ?」



私は携帯だけが嫌いと固執できるほど、携帯に興味がない。


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