その手で溶かして

体をべったりとくっつけ、女のスカートの中に手を入れるウミは女の唇に自分の唇を重ねた。



音をたてながら絡み合う唇から目が離せなくなった私は、ただそこに立っていることしか出来なかった。



「なんか見られてるけど。」



女はウミから体を離し、私を睨み付けた。



女の言葉に振り返るウミ。



あぁ。胸が痛い。



私の知らない顔をしたウミは


「なんだ。ユキか。」


と女から離れ、私に近づいてくる。



「誰なのこの女?」



ウミの腕に手を絡め、敵意丸出しの女を見つめながら私は一歩後退りをした。

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