その手で溶かして

「真雪ちゃんは何飲む?」


そう言って女は私の目の前にメニュー表を広げる。



「紅茶にしようかな。」



「拓海、真雪ちゃんは紅茶だって。私はコーラ追加で!」



女はテーブルに身を乗り出し、大きな声をあげるけど、この雑音にかき消されてしまう。



するとウミもテーブルに身を乗り出し、女に近づいた。


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