その手で溶かして
「えぇ。ごめんなさい。」
私も片付けをしながら、レイちゃんの言葉に返答をする。
「気にしないで。拘束されるような友達関係は苦手なの。お互い、好きにやるのが一番だわ。」
大学という場所は沢山の人がいる分、様々な考え方がある。
高校までと同様、グループで戯れる集団もいるが、単独行動している子達もかなり多い。
そんな環境が私には物凄く居心地の良いもので、今までのようにどこか浮いた存在になることはなかった。