その手で溶かして

「拓海にね、友達だから……これ以上は無理だって言われたの。」



「どういうこと?」



私は野次馬根性を隠しながら、ナオの話を冷静に聞いている振りをした。



「私……遊びでもいいし、体だけでもいいから側にいたいって言ったの。」



ナオの言葉に驚きすぎて、唾を飲むタイミングを忘れてしまった。



そのせいで、ゴクリと変な音を鳴らす、私の喉。

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