その手で溶かして

「真雪ちゃん!こっち!」



店内に入ると、珍しく先に来ていたナオが手を挙げながら、大きな声で私を呼ぶ。



元気なんじゃない。



心配損ね……



「今日は珍しく早いのね。」



「だってね、こんな風に真雪ちゃんから連絡が来ることも、真雪ちゃんが誘ってくれるのも初めてだから嬉しくて。」



「大袈裟よ。」

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