その手で溶かして
胸が苦しくなることからも、気まずい空間からも、やっと解放される時間がやってきた。



シフトが交替の時間帯。



交替する従業員が


「お疲れ様です。」


と言いながら、店内へと入ってくる。



その姿を見た途端に、肩の力が抜けた。



今日は帰ったら、ゆっくりお風呂に入って眠ろう。



いつもより、何倍も疲れている、この体を兎に角休ませたかった。

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