その手で溶かして
「違げぇーよ。何かあったときのために合鍵を預けたかったけど、親からは勘当同然だから、幼なじみの俺に預けたんだよ。」



少し剥きになったウミ。



「なんだぁ~もしかしてって思っちゃった。」



わからないなと思いながら、2人の後ろを歩いていると突然ウミが足を止めた。



「ここ?」



「あぁ。」



ここが遠藤君の……



お世辞にも綺麗とは言えないアパートが私達の目の前に佇んでいた。
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