その手で溶かして
靴を脱いで、家の中へ上がり込むと


「気にするな。」


とウミは私の耳元で囁いた。



ナオもウミも私に気を遣ってくれている。



けれど、今私は2人が想像している感情にはなっていないと思う。



その事が申し訳なくて、胸が痛い。

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