その手で溶かして
家の中へと入っても、冷えきった体はなかなか温まらない。



「ユキ、こうしてよう。」



「温かい!」



私達は布団の中へと入り、両手を握り合った。



純粋に温まりたくて……



ただ、純粋にウミの体温が心地よかった。



けれど、ママの瞳に私達の姿は、そうは写らなかった。



ガチャン


ドタドタドタドタ

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