その手で溶かして
満足そうな表情を浮かべたお母さんさんは再び、話の続きを話し始めた。
「真雪ちゃんのパパは仕事が忙しくて、段々と3人で会える日がなくなっていったの。私達が付き合ってしまったから居心地が悪かったのかもしれないし……」
確かに、付き合っている2人のお邪魔になってしまうような気がして居心地が悪いだろう。
なんだかパパの若かりし頃の話を聞いていても、ピンとこない。
私の中で、パパはパパでしかなく、1人の男として人生を送ってきたなんて考えたこともなかった。