その手で溶かして

よく3人で登下校なんかもしていたよな。



そんな人の名前も忘れてしまうなんて、私の脳は衰えすぎだ。



「それより、さっきは難しい顔して見つめられていた気がしたけど、何かあった?」



「あっ。それなら解決したから気にしないで。」



「ハハッ。真雪らしいな。」



私らしい?



この間のウミにしても、私よりも周りのほうが私のことを知っているのだろうか?



私自身について何か言われても、私にはピンとこない。

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