その手で溶かして

「俺が教えてあげたい…なんて言ったら偉そうかな?」



「えっ?」



私はウミに向けていた視線を遠藤君に移す。



額に少し汗をかきながら、それでも爽やかな姿勢を崩さない遠藤君。



本当にウミとは大違いで、どうして2人が親友なのか、きっと誰もが首をかしげてしまうだろう。



「俺、もっと真雪を知りたいんだ。俺と付き合ってくれないかな?」



「付き合う?」



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