紅い金魚
君に、こんなにも、魅了されている僕も又、同じ闇の中で生きているのだろうか。


その正体は何か?

簡単に理解が出来ないが故に、僕らは、互いに傷つけ、あざ笑い続けているのです。

例え、紺碧の空に感動を覚えたとしても、心の闇に背くことなど出来ないのです。


君に、会いたい。

君に、会いたい。

僕は君の面影を、休日の人通りの多い、原宿の竹下通りで、桜が満開の井の頭公園で、行き着けた、吉祥寺の陳腐なスタジオで、いつも探しているのです。


きっと・・・。


きっと、いつか、本当の君に会えることを確信しながら。




僕の堕天使は、今、何処で眠るのか。



僕の叫びにしかならない声、聞こえるかい・・・。


もうすぐ、会いにいくから。


もうすぐ、君に・・・・。
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