虹の音


「不思議な夢だったわ。神様なんて出てくるんだもの」



………神様……


「神様がね、私に言うのよ?娘に会わせてやるって。」


彼女は窓の外の、葉が生い茂る木々を見つめた。


「そしたらね…タイムスリップしたみたいに、時間が戻って。本当に娘に 会えたって夢。ね、不思議な夢でしょう?」



にっこりと笑って紗和先生は席をたった。




……神様の……夢……?





< 112 / 165 >

この作品をシェア

pagetop