虹の音



…あ。


空木と目があった。

空木がこっちを見ていた。

心臓が高鳴る。


空木が目線をそらす。

空木はもう1度、机に突っ伏す。

そして、頭を掻く。


…ドキドキした。

どきどきした。


顔が熱くなった。

火照った。


「凛?どないしたん??」

「あ、ごめん!なんでもなーい」



―――――ドキドキした。
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