俺がお前を守るからだからお前は…

 「なぁ、契約、しないか?」

 「けい…やく?」

 南は、悠然と、自然に、美麗に。

 静かに、

 俺に囁いた。

 悪魔の囁きのように、静かに。甘く、暗い目をして。

 誰よりも美しい顔で、誰よりも深い悲しい声色で。


 
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