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夜の端
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丈の長いタンポポ
や、
ふわふわの綿毛や、
しゃきんと先のとが
った葉っぱの間に座
る妖精が、あきれた
目をしてこちらを見
る。
「ぬげるわけないじ
ゃん。頭なんだから
」
「脱げるじゃんいく
らでも。着ぐるみな
んだから。……まさ
かっ」
片眉をつりあげ、
身をひき、うっすら
と赤くなる。
「中身……真っ裸
なの?」
慌ててヒヅメをふる。
「なんでそうなんの
! そこまで変態じ
ゃないよ! ちゃん
と着てるから!」
胸の前で短い腕を交
差させる。
「ふ……ん」
「いやん見ないで」
彼女は苦笑して、細
面をなだらかな川に
戻す。
彼女らは、初
めて出会った日から
ほぼ毎日、橋の上で
遭遇していた。