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夜の端
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*幸福な
なおは舞いあがり
そうな勢いで帰宅し
たものの、バッグの
中身と制服とを思い
出したとたん、へた
りこんだ。スカスカ
のバッグが、鉛がご
とく重くなり、共
に地面に沈んでいく
ような思いがした。
まずい。まず、制
服のこの汚れはまず
い。
母を鬼に変える魔
力を秘めている。だ
から、そろりそろり
と足を忍ばせて、
洗濯機におしこんだ
。
が、
あっけなく見つかっ
てしまった。
「どんな遊びしたら
こうなるの!?」
ツノでも生やしそう
な母親が、目尻をつ
りあげて部屋に怒鳴
りこんできた。
「しかも! えりと
カフスそのままで!
ネットにもいれず!
」