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夜の端
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気になったけれど
……あがって行って
たしかめるのも怖い
ような気がした。
だから、さっさと
逃げ帰った。未だに
犯人を知らない。
「あれ……誰がやっ
たか、俺、知ってる
んだ」
ぎゅっと肩をこわば
らせて、きみひろが
こっちを見た。誰、
って聞きたいのに唇
がうまく動かない。
彼の表情が厳しくひ
きしまり、青ざめて
いるせいだ。
「……まさか」
立ちどまりそうにな
る足を、無理に動か
した。
「まさかこのみ?」
彼はますます青ざめ
て首をふった。
「ちがう、あいつじ
ゃない」
たえかねたように、
色のさめた顔をそら
し、うつむいた。
「悪い……この話ち
ょっと忘れて。その
うち絶対話すから」