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夜の端
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背中にまわっていた
手が、骸骨のモチー
フが連なった手をに
ぎる。初々しい様子
である。
「救急車呼んでくれ
たんだ。手もにぎっ
てくれた。夢なんか
じゃなかった」
熱い視線が遠くにむ
けられる。
「だから、あれはみ
ゆの分身だったと思
うんだ。だったらみ
ゆが助けてくれたの
と同じだよね」
分身って……そん
な、馬鹿な。
「こんなこと言って
、運命だ! 好きだ
! とかって付きま
とってくるからさ」
缶詰のチェリーみ
たいな唇が、ゆるや
かな弧を描く。
「いつの間にか、よ
っちゃんのこと好き
になっちゃったんっ
すよね。顔も性格も
カッコいいし」
うー……ん。
「そっか」
にこやかにうなず
きながら、きみひろ
を盗み見た。