゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。

覇気のない寝癖にブ

ラシをかけながら、

きみひろはドライヤ

ーのスイッチをいれ

た。

「明日から7月だし

、花火はどこにでも

あるよね」

嵐のあとみたいな頭

をとかしながら、み

ゆは歯を磨いている

。すでにバッチリメ

イク済みだ。

「だよね、コンビニ

にもあったよ」

なおは答え、生あく

びする。

 ねむい……。

「あるだろうけど、

高いって。いろんな

とこまわったほうが

いいよ。一番安いと

こで大人買い。線香

とか、ロープとか必

要なものはいっぱい

あるし」

「あー、貯金おろさ
なきゃなあぁあぁあ
あああぁああぁぁ」

絶望的な叫びをあげ

、よしおはうちひし

がれる。楽しみにし

ていたバンドの新譜

が買えなくなったの

だ。



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