゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚
夜の端
。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。
お面をつけたような
不自然な笑顔の教師
の出現に、2人して
わっと声をあげた。
自分達が園芸部たる
ことを、しばらく忘
れていた。つまり、
ずっと水やりしてい
ない。
「俺のメシ、枯らす
んじゃねぇぞ?」
彼は凶悪な笑みを浮
かべ、2人と肩をく
む。
いつからあんたの
メシになったんだ。
胸の内で呟いて、
ジョウロを手にとり
、彼らは慌ただしく
部室を出る。笑いだ
しそうな日光を背負
ってなおが走ってく
る。よしおは大きく
手をふり、きみひろ
は柔らかく目を細め
た。もう、夏なんだ
なあ。彼はすがすが
しい気持ちで、レン
ズ越しに空を見あげ
た。