゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。

「げ」

ブタの目の部分は、

野球ボールくらいの

大きさに切りぬかれ

ていた。人間の目が

、丸見えである。

「よくまわりが見え

なくってくりぬいち

ゃったから。隠さな

きゃ変でしょ。でっ

かいサングラス探す

の苦労したんだよ」

「へぇ……」

パリン、

パリン。

せんべいを交互にか

じり、満ち足りた月

を眺める。あんなで

きごとがあったにも

かかわらず、彼女ら

は相変わらず、ブタ

と妖精をやっている

。待ち合わせなぞし

なくても、まるで待

ち合わせたように、

橋の上でおちあう夜

が続いている。

「そういえばさ、な

ぞなぞの答えってな

んなわけ」

「馬跳びの時の?」

「うん」


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