゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。

ぎょっとしてあたり

に視線を走らせる。

くすくすくすくす。

声の源を探して、個

室をひとつひとつ確

認する。からっぽ。

昇降口に出てみる。

笑い声はやまない。

「誰もいない……」

背筋がつるような寒

気がして、耳をふさ

ぐ。それをあざ笑う

かのようにけたたま

しい哄笑(こうしょう

)が響きわたる。

なおは青ざめて、ぎ

っちりと耳をふさい

だ。それでも声は鳴

りやまない。

「なんで……」

壁に背をあずけ、ず

るずるとしゃがみこ

んだ。



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