HEARTs.
『ごめん待ったぁー?』
「待ったぁー」
『都澤先生は?!』
「まだだよー」
ガクッ
先生来てないか‥
私は図書室のながーい机に突っ伏した。
私の頭の上から低い声が響いた。
もしかしたら先生到来かっ!?
勢いよく体を起こすと、目の前にはキャラメル色のワックスで立てた髪に白い肌茶色いバカみたいにキレイな二重の目。
アヤトだった。
菅沼アヤト
私の幼なじみで、昔から腐れ縁で高校まで同じ。
『なんだぁーアヤトかぁー』
「んだよー‥俺じゃ不満な訳?」
『不満ですよー』
いつの間にかアヤトは私の向かい側の席に座ってた。
また私は机に突っ伏した。