HEARTs.
ひとりでとぼとぼ、
アヤトも良く来る公園を歩く。
渡せなかった白い紙袋が風で揺れる。
もう2月だというのに全然寒い。
マフラーとコート無しでは外にでられない。
早く帰ろ‥‥
公園の噴水に差し掛かるとき、話す声が聞こえる。
ん‥‥?
とにかく木陰に隠れて、
噴水の方を見ると、ウチの中学の制服を着た子達がいた。
逆光でよく見えないけど、
キャラメル色の髪‥着くずした制服……よく通る声…間違えるハズない。
アヤトだ。
じゃあの子は…???
小柄で、可愛い声…ショートボブ…
サナちゃんだ!
一つしたのテニス部の後輩、大人しくて可愛い。
わたしとは正反対…
アヤトは照れながら、チョコを受け取ってた…