HEARTs.

どことなく沈黙が続く。

やっぱり沈黙を破ったのはアヤトだった。



「..あのさ」


『んー?』


私は下がりつつあったスクバを肩にかけ直した。


「おまえさぁ、学習合宿いく?」


ぁーそーいえば、年に二回か三回そんなのあった。


私もアヤトも特進科だから行かなきゃなんだよ(汗)

でもここの高校レベル低いからなんだけどね。


『ぁーそだ~。アヤトどーする?』


「俺大学推薦貰いたいし。まぁ暇つぶし程度にいくかもな~」

『そっかぁ....』

私はアヤトが羨ましい。


私は将来の夢とか願望とか。
強く感じたことってないし。

みんな小さい頃の夢って、


なんとなくみんなと合わせてたしさ。


なんか自分がどーしたいとか


よく分かんない。


考えてたくないのかも。



『ずっとこーこーせーでいたいな~~』

アヤトはまた呆れたように笑って。

「バカ」って私の頭をたたくんだ。


でも、わかってる。



アヤトはこうやって私を元気づけてくれてる



ありがとう。アヤト



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