LOVE FIGHT〜恋の勝負〜
「それより、食べないの?」
「え?」
「弁当。時間なくなるぞ?」
「あっ…いけない」
すっかり忘れてた…
今度こそ食べようと
お弁当を開ける
「おー」
「なんですか…」
「うまそーだなって。」
「ありがとうございます。」
まず、おにぎりを食べる
「ありがとうって…お前が作ってんの?」
「はい。」
「へー以外。」
「………。」
褒めてるのか
馬鹿にしてるのか分からない…
「あの…」
「なに。」
「何でずっと見てるんですか?」
さっきから隣で
じっと見つめられてる気がする
「だから、うまそーだなって。」
「……欲しいんですか。」
「くれるの?」
そんなじっと見られたら
あげずにはいられないでしょ…
「欲しいなら…」
「じゃ、ちょーだい♪」
……子犬みたい。
「…どうぞ。」
お弁当と予備の割り箸を渡す
「…お前、いつも割り箸持ち歩いてんの?」
「予備があるにこしたことはありませんから。」
「クスクス…そっか?WW」