LOVE FIGHT〜恋の勝負〜


キーンコーン カーンコーン――


「あ、お昼休み終わりましたね。」


手際よく弁当箱をかたずける


「では、私はこれで。」


スッとベンチから立ち上がり


その場を立ち去る





はずだったのに―


「待て。」


「わっ。」


去ろうとした私の手を

会長がいきなり引っ張り

また座ってしまった。





会長の膝の上に―。


「あ、あの…会長っ」


「んー?」


「離して下さい…」


会長が後ろから

しっかり抱きしめているから

逃げようがない。


「授業に遅「あのさ。」


「……はい。」


また


おもいっきり言葉を遮られた


「作ってきてよ。弁当。」


「え…」


「俺の分、作ってきて。」


「嫌です。なんで私が。」


「別に良いじゃんお前の弁当美味いし。」


「自分で作って下さい。」


「お前さー俺を惚れさせるんじゃねーの?」


「……そうですが?」


「だったら俺が喜ぶ事しないと。」


「……。」















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