LOVE FIGHT〜恋の勝負〜


「分かったって言わないと離さないよ。」


このままじゃ
授業に遅れてしまう…


「はぁ…文句や好き嫌いは認めませんから。」


ここは大人になって
折れてあげよう


「作ってくれんの?」


「中身は私と同じですからね。」


「やりぃ!じゃあ明日からよろしく♪」


「分かりました。もう良いでしょう。そろそろ―」


「そだ、お礼しないとな。」


そう言って
ブレザーのポケットを漁りだす


「あったあった♪」


「お礼なんて必要ありませんから、早く―」


"離して下さい"


そう言うはずだった

私の唇は







「ふ……んんっ…」





会長の唇によって


塞がれた


















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