LOVE FIGHT〜恋の勝負〜
ありえない!ありえない!
ありえないわ!
何なのあの男!
別にキスは初めてじゃない
けど!
いきなりあんなのって!!
「あれ。凛々ちゃんじゃん。どしたの、そんな慌てて。」
「じゅ…淳くん…。」
「どして、こんなとこに居るの?」
「私は…お弁当を食べに。」
「こんな古びた北校舎に一人で?物好きだねー凛々ちゃん。」
「失礼ねいつもは百恵も一緒よ。」
「あー、そうだったね。なんかごめんね。」
「なんで淳くんが謝るの。」
「あっ…いや、べつに。」
「……?淳くんこそ何をしてたの?」
「俺?ん〜…うまいもの食べに、かな?」
「淳くんもお昼食べてたんじゃない。」
「それもそうだけど…もっと美味しいもん頂いたから♪」
ニコっと
意味ありげに微笑む
「…そうなの?良かったわね?」
「クス…さってと、教室戻ろか。」
「そうね。」
淳くんの
“うまいもの”の意味が
良く分からないまま
私達は教室に戻った