Kissシリーズ・昔からのキス
だからもし、アイツまで離れてしまったら…悲しかった。
けれど翌日、ケガをしたアイツを見て、その悲しみがふっ飛ぶほどに驚いた。
「おっおまっ…どうしたんだ? そのケガっ!」
「…別に」
ふいっとそっぽを向いて、アイツは何も言わなかった。
―後から知ったことだが、アイツはあの後、わたしをイジメていた男の子達とケンカしたらしい。
しかも三対一での圧勝だったという…。
「けっケガをしてたなら、寝てた方が良いんじゃないか?」
「…ちょっと聞きたいことがあってさ」
「ん? 何だ?」
オロオロするわたしとは反対に、アイツは相変わらずの無表情だった。
「キミはボクが笑えば、嬉しいの?」
「えっ? あっああ、嬉しいが…」
「じゃあ…」
アイツはわたしの両肩を掴み、顔を近付けてきた。
そして…唇に唇を付けられた。
ちゅっ
「………えっ?」
驚いて眼を丸くするわたしとはこれまた反対に、アイツは始めて微笑んで見せた。
けれど翌日、ケガをしたアイツを見て、その悲しみがふっ飛ぶほどに驚いた。
「おっおまっ…どうしたんだ? そのケガっ!」
「…別に」
ふいっとそっぽを向いて、アイツは何も言わなかった。
―後から知ったことだが、アイツはあの後、わたしをイジメていた男の子達とケンカしたらしい。
しかも三対一での圧勝だったという…。
「けっケガをしてたなら、寝てた方が良いんじゃないか?」
「…ちょっと聞きたいことがあってさ」
「ん? 何だ?」
オロオロするわたしとは反対に、アイツは相変わらずの無表情だった。
「キミはボクが笑えば、嬉しいの?」
「えっ? あっああ、嬉しいが…」
「じゃあ…」
アイツはわたしの両肩を掴み、顔を近付けてきた。
そして…唇に唇を付けられた。
ちゅっ
「………えっ?」
驚いて眼を丸くするわたしとはこれまた反対に、アイツは始めて微笑んで見せた。