Forbidden Love
「うん…。

あの人は絶対人がホントに嫌だって思う事はしなかった」



いつの間にか頼んでおいたコーヒーが運ばれてきて、

香ばしい香りが広がる。



『まぁ…そりゃそうだろうな。

人が嫌な事してたら付き合ってらんねぇし』



「怜央は勝手だけど
自分の周りが傷つけられるのが大嫌いだったの。

過去にいろいろあって…」




『過去って…?』





結崎は少しコーヒーを飲むと考え込んだ。





「こんな事まで他人に言っていいのかな…。



…怜央の母親は“怜央の実の父親から暴力を受けていた”の」




―すると、また頭痛が走った。




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