Forbidden Love
空を一気に昇り、

雨雲を抜けた瞬間…



鮮やかな夕陽が俺や雲…空をオレンジ色に染める。



『俺は一体……“誰”なんだ…?』





―ずっとお前の傍に……―





再び脳裏に聞こえ、

俺は静かに目を閉じた。




―……


「……ぉ。…れ……。

…怜央ってば!!」



少年に話し掛ける少女―…。



俺は一体何の夢を…?




「ん~なんだよぉ…ι
安眠させろや、コラ」



少年は机に突っ伏していた体を
のそのそと起こした。



どうやらここは学校らしい。




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