Forbidden Love
『…レ…オ……くん…?』



傘を差す私をぼんやりと彼は見た。




すごく悲しみがこもったような
表情だった。





―触れようとするとさっきとは裏腹に、



鋭い目つきで私の手を振り払った。




『レオくん…?』



明らかに様子がおかしい。





「お前…“柏木怜央”って知ってるよな?」




その名前を言われた瞬間、



私は寒気がした。




どうしてレオくんが知っているの…?




「さっき結崎沙耶香に会ってきた」




レオくんは状況を飲み込めない私に
さらに追い討ちをかけるように言った。




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