Forbidden Love
『ねぇ、お母さん…。

この世に忘れられない人って…いる?』




「茜…どうしたの急に?」




お母さんは少し眉間にシワを寄せて
イスに座った。





『私ね…ずっと…ずっと
“忘れようとした人”がいるの。


…ッでも…出来ないの…!!』




「それは…」



『言わないで。

っどうしよう…忘れられないよおぉ…!

頭では分かってるの!
でも…でも……ッ』





私は堪え切れなくなった。


なんでこんなに悲しくなるの…?





苦しいよ……忘れたいのに…。





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