Forbidden Love

ココアと出会い

~Akane side~


―家に帰ると「おかえり」を言ってくれる人はいない。



父は離婚してどこかに消え、母はずっと働きづめで

帰ってくるという機会が少ない。



兄弟もいないし、私はいつも独りなのだ…。



…唯一支えなのが

母が時々戻ってきて、
また出掛ける際に作っていってくれるココアとメモである。



『ハァ…美味しい……』



私は鍋にあるココアを温めて、一口飲むとソファーで和んだ。




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