Forbidden Love
「俺は最初……
コイツの事はただ俺の願望のために頑張ってもらおうって思ってた。


…だけど一緒にいる事で

俺はそんな存在には出来なくなった――したくなかった。


むしろ……欲しくなった」




『レオ…くん…』



腕の力が強まり、焦り……戸惑いが渦巻く中



熱いものが込み上げてきた。




「俺は誰が何と言おうが、コイツは渡さねぇ」



『ふわあぁ!?』



レオくんは私を抱き上げると屋上を出た。



首だけ那智くんを見ると、いつもと違った空気を露にしていた。



その表情に




かすかな恐怖を抱いた。





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