Forbidden Love

策略

誰もいない家に帰ると

いつものようにココアがキッチンの鍋に入っていた。


ぼんやりと私はそれを飲む。



それが心を休ませるはずが逆に悲しくさせるような気がする……。



『なんでこんな事になっちゃったんだろう……?』




理由なんて分かってる。

私が全て悪いんだ…



那智くんが好きだったのに

手助けしてくれる
レオくんに揺れたりして…傷つけて…




―ピリリ…ピリリ…ッ!―



携帯音が小さく部屋に響きながらディスプレイを表示させる。



『誰だろう……』



見ると表示されていたのは

―“那智くん”だった。




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