Forbidden Love
―……



『ハァ……ハァ…』



校門のところまで走り、
大きく息をつく。




「――それがお前の答えか、桐島?」




カバンを片手に肩に乗せて門に寄りかかっている那智くん。



私は何も言わずに頷く。




「それじゃ、帰るか――
“茜”」




これが…一番いい答え――


本来ならなければいけない結果…。



ゆっくり差し伸べる大きな手を―私は取った。





そうしている間に…



レオくんが教室で頭痛に苦しんでいるだなんて




知るはずもなかった。




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