Forbidden Love

一喝と心

彼女とすれ違う時…

俺は彼女の顔を見た。




だが、

彼女は俺とわざと目を合わさないようにして通りすぎる。




彼女の隣には必ず…


俺ではなく――…那智。




『ハァ…俺未練タラタラだな…ι』



「ま〜た悩んでるわねι?悩むのが好きなの?」



『そうじゃないけど……。

って!!ユウコさん!?』


俺は誰もいない屋上に

急に現れたユウコさんに気付かなかった。



綺麗な茶色の長い髪を
頭の上に1つに束ねながら俺の隣に座る。


ほのかに薫る甘い香りが



俺の心を慰めてくれるかのように思えた。



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