Forbidden Love
『俺……』



「茜はホントに吉岡と付き合う事を心から思ったのか

ちゃんと頭の中で整理して決着(ケリ)つけなさいよ!?」



結い直した髪を数回撫でるとドアに向かった。


…その際にドアの前で振り返り、何かを投げてよこした。



手の中に入ったのは
缶の温かいココアだった。


「好きなんでしょソレ?
茜が嬉しそうに言ってたわよ」



『アカネが…?』



俺は手の中の缶を眺めた。


「ソレ、あたしの奢りにしといてあげるから。

その代わり、頑張りなさいよ!」



『あぁ…ありがとう…ユウコさん…!』



ニッコリと微笑むと、

ユウコさんはタンタンと階段を降りて行った。



< 208 / 363 >

この作品をシェア

pagetop