Forbidden Love
【Ⅶ】

ココアの行方

〜Akane side〜


―翌朝…



私はいつものように家を出た。



「茜〜」


『!?』



ぎょっとして振り返ると
入り口に那智くんがいた。


『な、那智くん…!?』



「はよ♪
早く行かねぇと遅刻すんぞ?」



『か…かかか風邪はもういいの!?』



あんなに熱かったのにッ!


「愛があれば風邪くらい1日で消えるさ♪」



『もう!調子のいい事言ってι』



私は絆創膏を貼った
首元を軽く隠して那智くんの隣を歩く。



「…そういや、“アレ”どうした?」



『……』



ここは敢えて無視。



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