Forbidden Love
―……


『うっひゃぁ…人がすごい!』



屋内プールに着くと、
すっかり前列は人で埋め尽くされていた。


それ以外でも大人から子供まで人がいっぱいになっていた。




みんなショーが始まるのを今か今かと待っていた。



「茜、この辺空いてるぞ〜!」



いそいそと席に座ると――


ふいに誰かの視線を感じた。



『?』



周りを探してみると私はある一点に集中した。




『…那智くん、ごめん!
ちょっとトイレ行ってくる!』



「え、おぅ……」



私は那智くんの答えを
まともに聞かずにそこを目指した。



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