Forbidden Love

代償

―……


館内の立ち入り禁止場所を見つからないように入り、

階段を駆け上がる。





―バンッ―




息を荒くしながらもドアを開ける。




“銀髪の天使”がそこに胡座をかいて座っていた。




「よぉ、キリシマアカネ。

アンタも見に来たの?
イルカのショー」



ゆっくりと呼吸を整えると彼の隣に座る。



『あなた…どうして人間界(ココ)にいるの?

天使は…』


「ストップ。

話が長引きそうだな…」




タクくんは指をパチンと鳴らすと、

空間に違和感を感じた。



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