Forbidden Love
『俺は――アカネを忘れようとした。

その為に結崎には悪い事をしたよ…ホントに』



「沙耶香とは今は……」



『別れたよ』



「ッ!!」



彼女はサッと立って俺から離れる。


そんな彼女にゆっくり近づいて口を開く。



風が強く吹き、
窓がガタガタと鳴る。




『俺は…アカネが好きだ。忘れられなかった。

この数週間。

俺は結崎とアカネを重ねて見てしまっていた。

それくらい…止められなかった』




彼女は顔をそらした。



「無理よ…私は那智く…」


『アイツじゃなくアカネの気持ちはどうなんだよ?』



目は既に赤くなっていて肩が震えていた。



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