Forbidden Love
『そうです。

なぜ柏木怜央の記憶が人間界に降りて現れたのか。

俺は一体何者なんですか?』




呼吸一つ乱さずに長官は立ち上がり、

奥の方へ体を向ける。




「付いてくるのだ。

答えを知る時が来たのじゃ―…」




俺は黙って後を追う。




「…ここは誰も入る事の許されない部屋―…。

心して入るが良い」




額からは汗が滲み、

唾を飲んだ。




…ここに―…


全ての答えがある…。



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